これならできる!デザインの作り方
 
線をひこう!色もつけよう
  みなさんこんにちワン。ポチです。
   
  最近ファンの方からお便り(Eメールだけど…)をもらうんだけど、そのなかに「デザイナー犬なのに、見本のデザインがかっこよくない」なんて耳のいたーいのがあったワン。この連載は初心者のひとにデザインの世界に足を踏み入れてもらうためのデータ作成の基礎を取り扱うという性格上、なかなか見栄えのいいことはできないんだ。このあたりご了承くださいということなんだワン。
   
  さてさて、前回のセッションまでで、なんとなく年賀状っぽくなってきたと思う。
ところで、おいらは気づいたんだけど、このままじゃ誰が出したかわからないと思うんだ。そこで、差出人の名前、つまりおいらの名前を入れようと思うんだ。ついでだから、おしゃれに罫線で囲ったりなんかしてね。
   
  文字の入力それじゃあ、まず、前回の要領で名前を書いてみよう。文字を書くときは、「T」マークのボタンだったよね。…おっと、おいらは「ポチ」だけじゃ寂しすぎるから、肩書きとメールアドレスも書いておこうっと。
   
  それじゃあ、もうちょっと目立たせるために小粋に線で囲んで、そのなかも色を塗っちゃったりするぞ。まず、ツールボックスから「長方形ツール」を選ぼう。カーソルの形が十字型になった思う。カーソルを入力した名前の左上のあたりに合わせてクリック、ボタンを押したままでマウスを右下に動かすと、矩形が描画されるから、そのまま名前がすっぽり入る位置までマウスを動かして、ボタンを離してみよう。
  長方形ツールの使用方法 → 長方形ツールの使用方法
   
  長方形ツールの使用方法図ではわかりやすく黒で塗ってるけど、その時々のイラストレータの設定で、色はついたりつかなかったり、透明だったり、線だけが描かれてたりするけど、それは今から説明していく部分だからだいじょうぶ。
   
  カラーウィンドウまず、この黒い部分を選択して、カラーウィンドウを見てみよう。□の部分が線の色、■の部分が中の塗りの色を表してるんだ。つまり、今この黒い四角は、塗りの色が黒で、周りの線は無しという状態なんだ。
   
  とりあえず、真っ黒だと署名が見えなくなっちゃうので、少し淡い色に変更してみるぞ。カラーウィンドウのスライダーを動かして、C:0 M:20 Y:40 K:0の色をつけてみた。
  カラーウィンドウカラーウィンドウの使用方法
   
  カラーウィンドウカラーウィンドウの使用方法
  次に、これを線で囲もうと思う。線を描くには(色をつけるには)カラーウィンドウの□の部分をクリックしてやるんだ。すると■よりも前に表示される。これで線に色をつけられる状態になっているワケ。現状は線なし(線に色がついてない)状態だから、CMYKの値が表示されてないと思う。それじゃあ、今から赤線を引いてみよう。C:0 M:100 Y:100 K:0と入力するぞ。ほら、周りに赤い線がひけたでしょ?
   
  え?線は引けたけど、署名が隠れちゃってて見えないって?あわてないワン。ちゃんと考えてあるよ。これは結構使えるテクニックだから覚えておいて損はないと思うけど、まず、今描かれている長方形を選択した状態で、

Command + X(Mac) / Ctrl + X(Win) オブジェクトを切り取る

キーを押してみよう。これで長方形が切り取られるはずだワン。その次に、

Command + B(Mac) / Ctrl + B(Win) 同じ位置の最背面に貼り付け

キーを押してみようすると…ほら、署名の下に長方形が貼り付けられたでしょ。
この操作を使うと、切り取ったオブジェクトを同じ位置の一番下の階層に移動させることができるんだ。ちなみに、

Command + F(Mac) / Ctrl + F(Win) 同じ位置の最前面に貼り付け

キーを押すと、オブジェクトをもっとも手前にもってくることができるぞ。便利でしょ。

   
  さあ、ちょっと全体を見てみよう。りっぱ(?)な年賀状ができてるじゃない。
あとは、いよいよこれを入稿するだけだワン。次回は、いよいよ入稿するための最後仕上げをしていくよ。
  線をひこう!色もつけよう完成
  それじゃ、次回もおたのしみに。
   
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