弟妹として、愛を持って育てていく。
プリントパックでは「ブラザーシスター制度」を導入しています。ブラザーシスター制度とは、新入社員一人ひとりに先輩社員が指導役として付き、業務指導を中心に新入社員の自主自立をサポートする教育制度のことです。ブラザーシスターは、職場における兄や姉のような存在。業務のことだけではなく、ビジネスパーソンとして成長するための姿勢や心構え等についても気兼ねなく相談することができます。今回は、入社1年目のKさんとシスターのNさんにブラザーシスター制度の魅力について聞いてみました。
K.S
2019年入社
管理部
N.A
2009年入社
管理部新卒採用チーム
副主任
Q.ブラザーシスターは、どのタイミングで付くのですか?
Kさん/入社後、各職種を一通り経験する約2週間の研修があります。配属とブラザーシスターが発表になるのは、その最終日。カスタマーサポートへ配属になった私には、同じ工程の先輩にあたるKさんがブラザーとして付いてくださることになりました。
Q.入社当時、不安はありましたか?
Kさん/人見知りの私にカスタマーサポートは向いていないと思っていたので、最初のうちは不安でいっぱいでした。実際、お客様を前にすると緊張してしまって失敗の連続。プレッシャーで押しつぶされそうになっていたときに支えてくださったのがブラザーのKさんでした。「向いているとか、向いていないとか、そんなことよりも大切なのは、お客様のために何とかしようとする気持ち。それさえあれば、言葉遣いが少々おかしくても大丈夫。想いはちゃんと伝わるよ。」そう声をかけてくださったおかげで、気持ちが楽に。お客様のお役に立てる仕事にやりがいや喜びを見いだせるようになりました。
Q.ふたりの出会いは?
Nさん/私がブラザーシスターを引き継ぐことになったのは、入社1年目の後半から。営業部門から、私が所属する管理部門へと異動になったのがきっかけでした。自分の部署に新人が入ってくるのは喜ばしいこと。シスターをするなら同じ女性の私でしょ!というくらい前のめりな気持ちで引き受けました。
Kさん/シスターのNさんは人事担当でもあるので、学生の頃からよく知っていました。Nさんのように会社説明会でみんなの前に立って話をするなんてことは、私にはできそうにありません。自分とは対照的なタイプなので憧れる一方で、Nさんのようにならなければいけないと思うと、そのハードルの高さに不安が募りました。
Nさん/自分にはできそうにないから諦めるではなく、できるように人一倍下準備をする。そういうところが彼女の長所です。慎重で丁寧な対応が求められるカスタマーサポートに配属になったのも、経営層に近い管理部門に抜擢されたのも、そこが評価されてのこと。不安に感じるのは、経験が足りないだけ。経験さえ積めば必ずできるようになるタイプなので、私には不安はなく、むしろ楽しみで仕方がありませんでした。
Q.育成にあたっての方針や計画を教えてください。
Nさん/入社1年目での異動は稀なこと。仕事が軌道に乗り始めたときでもあったので、新しい環境でも前向きに取り組んでもらえるように、まずはメンタル面のケアが大切だと思いました。ただ、心のよりどころになることだけが、ブラザーシスターの役割ではありません。彼女たちの成長を促進・サポートすることが、最も大きな役割です。だから、彼女の育成にあたっても、厳しいハードルを設定しました。
Kさん/私に課せられた目標は、後輩が入ってくるまでの約3ヶ月間で、管理部門の仕事を一通りマスターすること。最初の配属先が管理部門であれば1年かけられるところを、3ヶ月でマスターしなければならないわけですから結構スパルタです(笑)。
Nさん/管理部門の仕事は、社長をはじめリーダーが自身の業務に専念できるように、また生産部門や営業部門のメンバーが良い仕事に力を合わせられるようにサポートをすること。その仕事は多岐にわたり、臨機応変な対応を求められるシーンも多いため、覚えなければならないことは山のようにあります。それを短期間でマスターするのは大変だとは思いますが、ここで甘やかすと本人のためになりません。4月には後輩が入ってきます。そのときに先輩としてちゃんと指導ができるようにしてあげたいので、厳しめの育成計画を立てているわけです。そうは言っても、どうしても甘やかしてしまうのですが。
Q.ブラザーシスターとはどんな存在ですか?
Kさん/わからないことがあれば、何でも気軽に相談できますし、ブラザーシスターの存在は本当にありがたいですね。Nさんも「今日は何回お客様応対をしたの?」とか、毎日気にかけてくださるので、不安を感じることはありません。ただ、Nさんは出張が多いので、会社にいないときは少し不安ですが。でも、そういうときはチャットで相談することができ、いつでもすぐに応えてくださいます。
Nさん/Kさんを教えることで、逆に学ばせてもらうこともたくさんあります。例えば、指導をする以上は、自分もそれをできていなければなりません。「報連相はちゃんとできているか」「わからないことをそのままにしていないか」など、その都度基本に立ち返って襟を正すようにしています。
Q.今後の目標について教えてください。
Kさん/経営陣を始め、社内のみなさんから頼りにされる存在になることが目標です。そして、Nさんに一歩でも近づきたいですね。上司からもNさんのようになってほしいと言われています。あと、チャンスがあればブラザーシスターにも挑戦したい。最初は苦手だと思っていた仕事に、今こうして前向きに取り組めているのは面倒をみてくださったKさんやNさんのおかげ。私もおふたりのように、自分が関わることで仕事に対して前向きになってもらえるような存在になりたいですね。
Nさん/経営陣や工場長・部門長などから頼りにされる存在になるには、相手の行動を先回りしてサポートできるようにならなければなりません。そのためには、会社の考えや、どういう方向に向かおうとしているかを理解しておく必要があります。そういったことをリアルタイムに共有することもブラザーシスターの役割だと思っています。
Q.ブラザーシスター制度に期限はあるのですか?
Nさん/制度としてのブラザーシスターの関係は、新卒2年目の4月いっぱいで終わります。ただ、ブラザーシスターの絆は一生もの。5月以降も、彼女のシスターとしてサポートを続けていきたいと思っています。そして、私が教えたことを、彼女がまた下の代に受け継いでいってほしいですね。
G.I
2019年入社
製造部 関東柏工場
休みの日にまで気にかけてくれることに感謝。
私が所属している断裁工程のリーダーであり、ブラザーでもあるIさんに初めて会ったのは配属初日のこと。工場のみなさんとうまくやっていけるだろうか。最初は不安でいっぱいでしたが、Iさんが気さくに声をかけてくださったおかげで一気に緊張が緩和。ここでならやっていけそうな気がしたのを覚えています。人見知りで、自分からアクションを起こすのが苦手な私が、今こうして前向きに仕事に取り組めているのもIさんのおかげ。仕事の合間にわざわざ様子を見に来てくださったり、仕事終わりに食事に連れて行ってくださるなど、こちらから質問や相談をしやすい空気をつくってくださいました。また、Iさんはお休みの前日になると「明日はいないけど、何かあったら気を遣わずに連絡してね」と声をかけてくださるんです。大きな安心感を覚えると同時に、そこまで気を配れるIさんの優しさや視野の広さに感動しました。そして、それは今の自分に欠けているものでもあります。経営の道に進んでいくには、お客様や周囲のことまで考えられるようにならなければならない。Iさんの背中から、大事なことを学ばせてもらっています。